about CATALYZE DESIGN


会社勤めをしていたころ、先輩に突然、
『どんなデザインをしたいんだ?』と問われました。

理想や目標を語るのが大好きな若い頃のことゆえ、待ってましたとばかりに
『素材の質感がきちんと伝わるデザイン』
『余分な造作をなくし、細部まで考え抜かれ整然としたシンプルな空間』
『機能的であることは大前提であり、そのうえで美しくなければならない』
などなど・・・
私は、ずいぶん長い時間、一方的に、ひとりでしゃべったはずです。

先輩はそれを、黙って最後まで聞いてからひとこと、
『つまらんこと言うねえ。』

・・・あまりにも予想外の、まさかの展開にしどろもどろになる私に、

『なぜ自分の理想や好みのことばかり話すのか。誰のために家をつくるのか。
 見た目の美しさだけがデザインじゃないし、それを選ぶことだけがセンスじゃない。
 ぱっと見、カッコイイ建築なんか、雑誌見てそのまま真似すりゃいくらでもつくれる。
 大切なのはそこじゃない、お客様が何を望んでいるかをきちんと汲みとって、
 それを形にすることだろう。 
 日頃から美しいモノを見て触れて、自分のなかの美意識を育て、手を練って、
 抽斗をふやしていれば、お客様の望みに最大限応えるだけで
 良いデザインができるはずだ。』

と、先輩は言いました。

『お客様が“童話や絵本に出てきそうなメルヘンチックでかわいい家を”と望むならば、
 そのようにつくる。自分はカッコイイデザインが好きです、なんてのは馬鹿げている。

 かわいい、という言葉を形にするとき、それをデザインする者がそれぞれに
 積み重ねてきた美意識と抽斗によって、出来上がるモノは個々に違うはず。

 その違いこそがセンスということであり、デザインであり、それがお客様と
 合うかどうかだけが問われるのだ。』

というようなことを話されました。

聞いた瞬間、すぐその場では理解できなかったその話がいまでは、
私にとっていちばん大事な考え方のひとつになっています。

私がどうつくりたいか、ではなく、お客様が何を望んでいるのか。
それを形にする作業をデザインと呼ぶ、ということです。


catalyze[カタライズ]という言葉には

触媒作用を及ぼす,(触媒的に働いて)大きな変化を引き起こす

という意味があります。そして“触媒”とは

それ自身は変化をしないが,他の物質の化学反応のなかだちとなって,反応の速度を速めたり遅らせたりする物質

のこと。
お米や葡萄の糖分がアルコールに変化して、美味しいお酒やワインになるのも、
酵母を触媒とするアルコール発酵が起こるからです。

そのことを知って、デザインは触媒作用に似ている、と感じたので、
CATALYZE DESIGN という名前を選びました。

お客様の想い、希望、要望、世界観が原材料であり、
住宅、店舗、グラフィックなどの形として完成品が出来あがる。
設計者、デザイナーは、原材料の個性をしっかりと引き出して、
完成品に変えるための触媒です。

ご要望、ご希望、夢、あこがれ、できるだけたくさん聞かせてください。

そうしたら私が触媒になって、デザインという触媒作用をおよぼして、
お客様の望みを実現します。



山下 桂樹 / YAMASHITA Keiju

1979年 岩手県花巻市生まれ

ビル・マンションの設計事務所、リフォームデザイン・施工会社、
住宅設計・施工会社への勤務を経て
2010年 CATALYZE DESIGN 設立。
2012年 岩手県へ移住。

二級建築士 東京都知事登録 第75404号
二級建築士事務所 岩手県知事登録 第(1712)1855号
岩手県木造住宅耐震診断士 認定番号 第1310号
古民家鑑定士

岩手県盛岡市南仙北一丁目12-37 郵便番号 020-0863
電話 019 618 7759(ファックスはありません)

地図上看板が目印です。

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